印材の知識
〔象牙〕
朱肉の付がよく、離れがいいことから、古来、「印材の王様」として親しまれてきた素材。ひび割れや虫食いに強く精密な彫刻にむいている。
象牙は「ハード」「ソフト」の二種類に大きく分けられる。ハードはソフトに比べ硬度が高く、ピンクがかった色合いや透明感のある光沢を持っている。
ハード材は主としてコンゴ、ザイール、ガボンなど、中央アフリカの象から採れるが、現在は品薄状態
一方、ソフトは色合いが白に近く、一般的にハードよりも安価。現在、流通している象牙のほとんどがソフトで、主としてジンバブエ、ボツワナ、ナミビアの象牙から採れる。